2019.12.08

FULL NOISE from HAKATA are FUCKIN GREAT BEAT BAND!!
フルノイズ from 博多
37年ぶりの再結成東京ライブ!
めちゃカッコいい❗
ドクター・フィールグッドをバックに、エディ&ホットロッズのバリー・マスターズが歌っているみたいだ❗ いや、グラハム・パーカーかな?

フルノイズは80年代前半、博多でモッズやロッカーズと並ぶ人気ロックン・ロール・バンドだったそうだが、結局メジャー・デヴューはせずに解散してしまった。82年のライブ音源がMIDIから『FULLNOIZE82』というアルバムで出ているくらいで(最近未発表音源によるオムニバス・アルバム『NOISE HOTEL 』も出た)、俺も名前しか知らなかった。今回の37年ぶりの再結成東京ライブに、人つてにメンバーが賀句さんに見に来てもらいたいと言っている、と聞き、足を運んでみた。

37年ぶりに同窓会的に集まったおやじたちが、酒でも飲みながらちんたらライブをやるのかなあ・・とほとんど期待していなかったのだが、いやー、ライブを見て久々にぶっ飛ばされてしまった。ものほんのビート・ロック・バンドがものすごい一丸となったグルーヴで、真剣勝負で殴り込みをかけているようなすごいスリリングなライブだった。

角刈りでサングラスのボーカリスト、井上マサルは昔の菅原文太みたいにこわもてだが、MCは笑わせてくれる余裕もある。その歌声は昔のグラハム・パーカーを思わせるソウルフルで危険な香りに満ちている。2台のギター、ベース、ドラムの5人の一丸となったサウンドとグルーヴが半端なくスリリングで素晴らしい。ロケンロールやビートバンドなんてごろごろいるが、ここまでソリッドでグルーヴに満ちた音を出し、かっこいいステージをやるバンドはまずいない。これが37年間も休止していたバンドなんて信じられない。(博多では3年ほど前から再結成してライブをやっていたそうだ)適度にうまくて適度にかっこいいバンドはごちゃまんといても、スリリングで切れそうなカミソリみたいなビートバンドはめったにいない。久々にものほんのロケンロール・バンドを見た思いだ。

後で分かったことだが、ベースを弾いている藤吉くんが以前TITTY TWISTERで俺のやっていたソルキチにライブで出て、面識があったのだった。楽屋に行って、メンバーに挨拶して、これで終わりなんてもったいないよ!と伝えておいた。

前座に彼らの博多の後輩のHEATWAVEの山口洋が出て、ループをかませたアコギの弾き語りで、素晴らしくディープで説得力のある歌を聞かせてくれて、これにも心を奪われてしまった。

いやー、久々に横っ面を殴られたようなライブを見た。

FULL NOISE(from 福岡)
山口洋(HEATWAVE)
百々和宏 with 有江嘉典

@LOFT HEAVEN(東京都渋谷区渋谷2-12-13 八千代ビルB1F)

Pix GAKU